〔プロフィール〕
1977 愛知県生まれ
2003 東京綜合写真専門学校研究科卒業
〔個展〕
2005 「重力の様式」
2006 「倍音の虹」
〔WEB-site〕
http://morishitadaisuke.com/
〔展示〕
2007年6月19日(火)~28日(木)
「NEW FACES」
森下大輔、デノカミイマコ、木内美羽
スペースO
〔概要〕
2006年度コニカミノルタフォトプレミオ年度賞受賞者(森下大輔、デノカミイマコ、木内美羽)による新作写真展。
〔コメント〕
●森下大輔
「鏡の顔」
鏡には主体と客体が同居する。
鏡は光に反応し、その表面に像を結ぶ。しかしその像は”うつされたも
の”と同一ではない。
鏡に結ばれた像は世界の境域を示す。
鏡は自己を投影するための道具ではない。
鏡は客体であることを主体とする。
光がその表面にとどまるかぎり、鏡は鏡自身を記述しつづける。
●デノカミイマコ
「30~be thirty years old~」
去年、私は30歳になった。
その節目として、30歳を迎える人々をmixiで募集し、
この1年間、同い歳72人の写真を撮った。
最近ではナナロク世代なんて言われ始めてきたけど、
バブルがはじけた後に学生時代を過ごし、就職難にも
ぶつかり、陽の当たらない道を歩んできた私達。
だからこそ、本当に大切なものは何かを自問自答
しながら生きてきた世代でもある気がする。
そしてやっと、その答えがみつかりつつある
年齢になってきた。
72人、それぞれの場所でのそれぞれの30年間。
ここからがスタートライン。
●木内美羽
「mius」
被写体は無個性なモノたち。
しかし、場所や天候、人の無造作な行為など、それぞれの環境に影響さ
れ変容してきた。
それら無意味な変容が組み合わされたとき、時として意図せぬ調和が生
み出されることがある。
日常の景観に埋没している対象物を、部分だけを切り取ることによって、
その機能性や意味を剥ぎ取り、ただ色彩や形象の美のみを際立たせたい。