〔展示〕
2009年2月3日(火)~9日(月)
「写真の時間」
多摩美術大学映像演劇学科08年度共同研究
スペースM、S、E
〔概要〕
1839年のダゲールによる写真技術の発明からおよそ170年、今や写真は私たちの日常を普く覆い尽くしている。
特にこの10数年の間はデジタル技術の出現により、写真と呼ばれるイメージはその加速度を増しながらは増え続け、
インターネットによるサイバースペースという新たなコミュニケーション空間の出現は、
より大量のイメージを高速で行き交させ、より多くのイメージを見る・見られる機会を生み出した。
写真を取り巻くコミュニケーション空間の構造は大きく変容しているのだ。
写真は開かれている故に写真だ。“写真とは”と規定するのではなく、なるべく多くの写真を集める。
諸相のマッピングを試みるのがこの展示である。
急速なテクノロジー革新は従来のジャンルに安住することを許さない。
この共同研究は、本学科が得意とする映像、舞台、空間、身体を基盤にこそ成り立つ長期の共同研究として2年目。
さらなるメディア・ミックスの企みとともに現状分析研究に立ちつつ、
常に新たな表現の可能性を探究し続けたいと考えている。
福島勝則 / 萩原朔美 / 石井茂