〔展示〕
2007 「bring me coffee or tea」(ben's cafe / 東京)
2008 「ソノラ」(新宿眼科画廊 / 東京)
〔展示〕
2010年8月6日(金)~18日(水)
12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊
「砂丘の悪夢」
大澤景、石田文、花崎草、三島ミキヒサ、三浦翔一郎、小原夏、高圓雅博、野村由芽、服部麗、山本大輔
スペースS
〔概要〕
会期中も作品が足されます。
14~18日は参加者が多くおり、15・17日はパーティ予定です。
私のヒーローは、赤瀬川原平であったり、ウォーホルであったりするのだけど、中学生の頃は手塚治虫でした。
帰りの電車に乗る前に、古本屋によって買い求め、座席で読んで帰るのが癖でした。
特に70年代から先の作品など、ああっ凄い・・・・・・と目眩を感じるものも沢山です。
その中で、いちばん好きなものが、ばるぼら、という作品で。
時は60年代後半でしょうか、魔女と「センセイ」の物語。
新宿、上野、湾岸の秘密の場所、スキー場、病院、地下道、阿蘇山・・・・・・。
その時の日本を、強度な妄想に狂い気味の小説家のセンセイと、ばるぼらという女の子がふらふらします。
ばるぼらは、新宿の雑踏でうずくまっているところをセンセイに発見されるのですが、飲んだくれて、汚くて、だらしがない。
でもある時美女に変貌するんですね。
センセイはその時恋を自覚するんですが、会った時から深く魅かれていたのでしょう。
そんな2人で。
作家73年の作品です。
本人は「デカダニズムと狂気にはさまれた男の物語」とこのハナシを言っているそうですが、明らかに狂気的です。
後半に彼女が魔女だと明かされてからはストーリイは急転するのですが、頁を開いた最初から最後まで、もしかしたら作家も気づかぬうちに、ばるぼらの魔法がかかってる気がします。
饐えた、甘ったるい、気まぐれな魔法。
そう、幾度も読み返す度思うのです。
前半は淡々と小話が連なるのですが、その中でとても好きな話があります。
海。
船の酒場。
波。
大島。
夜明けの砂丘。
そうしてあなたは、私を埋めた・・・・・・。
風に舞い散る、最初の原稿。
「砂丘の悪魔」という話ですが、ほんとうは優しい悪魔で。
どろりとつつも、あっけらかんとした清涼感があります。
乾いた砂のような。
そのハナシを基調に、ひとつ集合展を編みました。
会期中も、作っているかもしれません。
居たら気さくにお声かけ下さい。
私たちは気さくです。
〔展示〕
2007 「bring me coffee or tea」(ben's cafe / 東京)
2008 「ソノラ」(新宿眼科画廊 / 東京)
〔WEB-site〕
https://kayahanasaki.tumblr.com/
〔Twitter〕
@Kyhnski
〔プロフィール〕
(袋、布、写真など)
(暦)
袋、コラージュ、トイピアノ、万華鏡、女優 他