〔プロフィール〕
1984年茨城県生まれ。バンタンデザイン研究所ポップアート専攻本科卒業
〔主な展示〕
2010 深く上にのぼってく!(明るい部屋 / 東京)
2009 電線を歩く(ハナエモリオープンギャラリー / 東京)
2006 貝塚歩展(小野ギャラリー / 東京)
〔展示〕
2011年3月25日(金)~30日(水)
12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊
「Uボートは陰毛を刈る」
貝塚歩、堅田好太郎、桐川典子、伏木庸平
スペースM、S、E
〔概要〕
ここに集まる4人は、2010年5月から美学校の教程「倉重ゼミ / 映像表現の可能性」(講師:倉重迅〔アーティスト〕、阿部謙一〔編集者〕)を受講する者たちです。
この約1年間、各人が制作と自他の作品分析の繰り返しを通して、理論と実践の両面においてのレベルアップを図り、現代の美術の在り方を模索してきました。
本展は、その思考の痕跡と成果を外部に向けて発表し、世界に対しての新しい認識の方法を呈示しようとするものです。
貝塚歩は、自分の内面世界を情動的な筆致によって曝け出し、揺れ動く感情の断片を掬おうとしてます。
堅田好太郎は、身体性や変態性をテーマとした自身の創作行為を「他者とのセックス」だと捉え、そこから外部との関係性を測ろうとします。
桐川典子は、過去の自分を弔う為の個人的な儀礼を演出します。
そうすることで現在の生を再認識すると同時に、もしかしたら他にあったのかもしれない生との決別を行います。
伏木庸平は、よくわからない「遊び」に、観賞者を突然付き合わせる「いたずら」を仕向けることで、「時差ぼけ」に似たような感覚を喚起しようとします。
私たちは、世界のほんの一端しか見ることができません。
見えない部分を見るためには、ものの本質や実体を覆い隠しているものを刈らなくてはなりません。
この展覧会が、自己の深海に沈潜するだけの潜水艦ではなく、時に奇襲攻撃も仕掛けるということを証明できれば幸いです。