〔プロフィール〕
1986年生まれ、東京在住。
洋服を根本的なメディアでありコミュニケーションツールであると捉え、洋服を支持体とした作品を主に制作する。
他分野の作家との共同制作による作品が多い。
ミシンの作動データにグリッチを発生させる『グリッチ刺繍』が2012年に第16回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選出。
同作品でARS ELECTRONICA 2013 に出展、作品展示とワークショップを行った。
〔WEB-site〕
〔展示〕
2017年6月9日(金)~14日(水)
12:00~20:00(最終日~17:00) ※木曜日休廊
「DearSupreme, DearPLAY」
Nukeme&GraphersRock
スペース M、S、E
〔概要〕
この度、新宿眼科画廊にて6月9日(金)より、NukemeとGraphersRockによる合作展「Dear Supreme, Dear PLAY」を開催いたします。
この作品は、GraphersRockが元々私物として持っていた、SupremeのキャップのカスタムをNukemeに依頼したことから始まります。90年代のストリートカルチャーやクラブカルチャーに多大な影響を受けてきたGraphersRockは、特に思い入れの強いブランドとしてSupremeを挙げています。その愛の強さゆえ、昨今のSupremeを取り巻く、一種過剰とも言える盛り上がりに疑問を持っていたと言います。この状況への一つの抵抗として、既存のロゴを刺繍データのグリッチによって変容させるNukemeの作品を経由し、現代の自分のリアリティを表明しようとしたことが、今回の展示のきっかけとなっています。さらに、Nukemeがファッションデザイナーを志すきっかけの一つとなったブランドである、COMME des GARÇONSのPLAYを加えることで、2人のそれぞれのブランドに対する、ある種の愛情表現が、今回の展示作品へと結実していきました。
この展示に向けて2人は、改めてそれぞれの正規店に早朝から並び、商品を購入し、作品を制作しました。こういった実際のフィールドワークから得られた体験も反映された2人の作品を、ぜひ会場でご覧ください。
90年代のストリートカルチャーに強く影響され、それを引きずるような気持ちでずっとSupremeのキャップをかぶっていた。そんな思いの中、昨今のSupremeを取り巻く雰囲気に違和感を感じ、キャップのコレクションをヌケメ君に預け、グリッチ刺繍を施してもらったことが今回の展示のきっかけとなっている。ブランドを身につけるということが自分の態度を表し、内面を具現化する1つの行為でならば、Supremeに敬意を払いつつも少し違った角度でキャップをかぶり続けたいという思いからだ。
これは純粋なファンアートだ。SupremeもPLAYも心から愛している。
-------------- Tamio Iwaya(GraphersRock)
企業のロゴやアイコンにグリッチをかける作品を作っていると、「(その)企業の姿勢を批判している」と捉えられることがよくあるけど、単にそういうことでもなくて、逆に、もし批判を目的にモチーフを選びだすと、ストレートすぎてつまらなくなるだろうなと思っている。ロゴが持っている文脈をある程度把握してないと、作品化することは難しいし、リアリティが無くなってしまう。結局のところ、特に今回は自分たちの「思い入れ」があるもの、としてSupremeとPLAYを選んだわけで、そういう意味で「Dear」というタイトルがつけられてよかったと思っている。
-------------- Nukeme
〔プロフィール〕
1986年生まれ、東京在住。
洋服を根本的なメディアでありコミュニケーションツールであると捉え、洋服を支持体とした作品を主に制作する。
他分野の作家との共同制作による作品が多い。
ミシンの作動データにグリッチを発生させる『グリッチ刺繍』が2012年に第16回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選出。
同作品でARS ELECTRONICA 2013 に出展、作品展示とワークショップを行った。
〔WEB-site〕
〔プロフィール〕
アートディレクター岩屋民穂によるグラフィッカー名義。サイバーパンクやテクノカルチャーをバックグラウンドに、音楽からファッション、アニメーション、広告、メディアまでジャンルレスにグラフィックワークを展開し、日本のポップカルチャーのデザインを牽引している。2016年に発表されたプーマとのコラボレーション「PUMA x GraphersRock」は、世界中のメディアの注目を浴びた。
〔WEB-site〕
http://graphersrock.com