2018/03/23-28

interface

〔展示〕

2018年3月23日(金)~28日(水)

12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊

「interface」

​かえれちゃん2002、宏美

スペースE

〔概要〕
●宏美
今回かえれちゃん2002を誘って二人で展示することにしたのは、かえれちゃん2002が私にとって東京の友達の中で最も親しいからです。
私は2016年の半ばから2017年の初めまで月に1~2回東京に来ており、その度にかえれちゃん2002の家に泊めて貰っていました。
かえれちゃん2002はアニメオタクなのですが、本当に、夕食時から寝る直前まで家ではアニメが流れており、朝起きてすぐにテレビのスイッチをつければアニメを見るという生活をしていました。
そんなかえれちゃん2002の家に泊まることによって私も「東京に来るとアニメをすごい鑑賞させられる」という状況になり、「こ、これが東京なのか…?!」という若干の勘違いをし、岡山で生活してる自分とのギャップが面白かったからです。
かえれちゃん2002はよく「昔の秋葉原は今と全然違う」「昔の秋葉原はすごい良かった」と度々ボヤいていました。その度に私は「かえれちゃん2002がその時の秋葉原を体現できればいいね」と答えてきました。
今回私が展示を企画したのはかえれちゃん2002の好きな秋葉原を再現するお手伝いが出来たらいいなと思ったからです。
しかし私は、かえれちゃん2002の好きな2000年代の秋葉原を知らず、まだ子供だったので東京にすら行ったことがありませんでした。
けれども、かえれちゃんの家に泊まり続け、かえれちゃんの見ているアニメを見て、話を聞き続けた私には、かえれちゃん2002の好きな秋葉原が少なからずとも影響しているような気がします。

●かえれちゃん2002
わたしの中で展示の名前をinter faceにしようと思った理由が2つあります。
〔宏美さんとわたし〕
まずひとつめ、宏美さんとわたしはまったく共通点がなく、別々の世界に生きていて、共通の友人や、インターネットがなければ出会うことがありませんでした。
宏美さんはアイドルオタク でもあり、すごく勉強家で美術以外のこともとても詳しいです。
わたしは、秋葉原がすきで、ゲーム、アニメ、漫画、フィギュアなどいわゆるオタク文化に詳しいです。
そして、共通の友人、インターネットがなければ出会うことがなかったわたしたちの世界、わたしの知らない世界、宏美さんの知らない世界そんないろんな世界の可能性を繋いだらどんな展示になるのだろうと思い二人展をすることを決めました。
〔萌えと世界とわたし〕
そして、もうひとつは、萌えと世界をわたしを介してこの世に繋いでいたいからです。
わたしはずっとオタクとして生きてきて今も多分オタクなのだと思います。わたしは昔から飽きやすい性格で同じものをずっと好きになることができませんでした。ですが、アニメやゲームはずっと好きでその中でも特に美少女を取り扱ったもの所謂、「萌え系」というものが好きでした。
当時からというより、萌え系はわたしが生まれる前から嫌われたり、気持ち悪がられる対象のように感じていました。
今でも、世の中の目はあまり変わってはないと思っています。
わたしはそんな世界を例えるなら、呪っていました。
わたしは萌えにたいして執着しすぎてしまい、今では萌え系も少なくなり幽霊のような存在になってしまいました。
でも、萌えがなければわたしは救われなかったし今のわたしは居なかったと思います。
なので、わたしは自分のすきな萌えを消したくなくて、わたしだけがわかっているうちにこの世に繋ぎ止めておきたいと思い描きはじめました。
以上が今回の展示のきっかけです。
よろしければ、ご高覧下さい。

 

Date
  • 2018/03/23-28

Location
  • スペースE

Creator
  • kaerechan2002 / かえれちゃん2002

  • Hiromi / 宏美

kaerechan2002 / かえれちゃん2002

〔プロフィール〕 

1980年〜ゼロ年代文化・秋葉原・萌えが好きです。

〔Twitter〕@mahowokakete

〔WEB-site〕http://akihabalove.thebase.in

〔展示参加歴〕

2015 「ロジカルアートスクール "situation"」(DESK/okmura / 東京)

2016 「やがて思い出す明日」(DESIGN FESTA GALLERY / 東京)

2017 「パープルームの本棚」(YEBISU ART LABO / 名古屋)

Hiromi / 宏美

〔プロフィール〕
実在する風景にキャラクターの顔や植物が浮いたような絵を描く。
背景に描かれる風景は殆どが地元である岡山の災害地であり、キャラクターは人間が持つ理想の姿として描かれる。
キャラクターが顔のみ描かれるのは、キャラクターそのものに身体を必要としないからである。
キャラクターは一見人間のように見えるが「理想の姿」とは人間の姿を現しているだけでなく、「穏やかな生活」であったり、また「山」や「海」のような自然の具現化でもある。
コロナ禍の生活が始まってから、作品にはキャラクターの顔を覆うようにドットが描かれる。
SNSによるフェイク情報の拡散であったり、ウクライナでおきた戦争であったり、人間の行為がますます「理想の姿」から遠のいていることの現れを表現している。

1989年生まれ。岡山県出身。

倉敷芸術科学大学 芸術学部卒。

〔主な参加展示〕

2021 「宏美個展 」(日和坂アート研究舎 / 石巻)
2022 「木森土 」(GALERIE OVO gallery / 台湾)
2022 「二次元派 」(代官山ヒルサイドフォーラム、N&A Art SITE / 東京)
2022 「川のほとり/まち 」(LIGHT HOUSE GALLERY / 東京)
2023 「大阪関西国際芸術祭 二次元派 」(大阪府中ノ島図書館3階 / 大阪)
2023 「Local! 」(pie / 韓国)
2023 「NEO JAPAN POP ART EXPORED 」(Onfinitive / シンガポール)


〔X(Twitter)〕
@h_hayakashi

〔WEB-site〕
https://h-hiromi-me.tumblr.com/

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