2024/06/14-26

大きい絵

〔展示〕
2024年6月14日(金)~26日(水)
12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊
「大きい絵」
相沢僚一、ク渦群、宏美、藤城嘘、藤山恵太、中風森滋
入場無料
スペースM、S、E

〔概要〕

この度「大きい絵」展を企画しました。

「大きい絵」の条件として、「一辺が1.5メートル以上である」としてみました。1メートルほどの作品は個展などでよく見かけますが、1.5メートル以上になると余程規模が大きい個展か、公募展、美術館くらいでしか見かけることがありません。

美術大学に通っていれば、殆どの大学が卒業制作でF100号(1303×1621mm)以上の作品を提出することが求められるため、卒業時に一度は大きい作品を描くことがあると思います。しかし大学を卒業してしまうと大きい作品を制作する機会は、自主的に大きい作品を作ろうという意識が作家に無ければ、展示会場の広さや自室の制作スペースの都合などもあり、なかなか実現しません。

そもそも大きいサイズの絵は、日本の住宅では飾る場所がないのでアート市場においては求められることが少ないと言われています。マーケティングを意識して制作するなら、作品はF30号(910×727mm)までが好まれます。しかし、海外では1メートル以上の作品も求められますし、美術館で展示となると2メートルや4メートルの作品も必要になります。

キャラクターを用いた作品は、コミックマーケットの文化がベースにあるためか手に取りやすいサイズの作品が多い傾向にあります。しかしアートの文脈として、海外で語られるとき、美術館などで紹介されるとき、必ず大きい作品が必要になってきます。キャラクターを用いた作品を単に「キャラクターが描かれた絵」として終わらせないために大きい絵を制作する必要があると感じ、この展示を企画しました。絵画としてのキャラクターを感じて頂ければ幸いです。


販売が難しいこの企画に二つ返事で引き受けてくれた新宿眼科画廊さん、参加してくれた相沢僚一、ク渦群、藤城嘘、中風森滋、藤山恵太の5名の作家に感謝の意を表します。

※本展はgalleryの意向により1メートル程の作品もありますが、作家一名につき一点以上は1.5メートル以上の作品を出展しています。

Date
  • 2024/06/14-26

Location
  • スペースM、S、E

Creator
  • AIZAWA Ryoichi / 相沢 僚一

  • kukamura / ク渦群

  • Hiromi / 宏美

  • FUJISHIRO Uso / 藤城 嘘

  • FUJIYAMA Keita / 藤山 恵太

  • NAKAKAZE Shinji / 中風 森滋

AIZAWA Ryoichi / 相沢 僚一

〔プロフィール〕
1992年生まれ
2015 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

美術作家。
主に絵を描きつつ技法にとらわれない表現に向け制作している。現在、「モノは全て永遠には残らない」という自らの考えを基に植物に絵具を垂らしたり、死んだ飼い犬を象った陶芸作品などを制作している。
Multiversusではハーレイクインを使用している。

〔主な個展〕
2017 「作品はネバーデッド」(麻布BOOK&GALLERY / 東京)
2018 「AFTER LIFE」(ルミエールセンター / 愛知)
2019 「MILD EXTINCTION」(新宿眼科画廊 / 東京)
2020 「ゲームしかしてない」(仮面屋おもて / 東京)
2021 「Plan to annihilation」(新宿眼科画廊/ 東京)
2022「ピリオドのPHANTOM」(新宿眼科画廊/ 東京)


​〔主なグループ展〕
2019 「四月の人魚」(ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ / 東京)
2020 「Neighboring garden」(新宿眼科画廊 / 東京)
2020 「新宿online」(新宿眼科画廊 / 東京)
2020 「LIFE WORK 2020」(愛知県芸術文化センター / 愛知)
2022 「キャラべスク -スカーレット-」(根津カレー ラッキー/ 東京)
2022 「−Silent Rhapsody−」(THE blank GALLERY / 東京)
2022 「キャラべスク」(日和坂アート研究舎 / 宮城)
2023 「TRI!アングル 」(aL base / 東京)
2023 「人形と仮想:Figure and Virtual 」(miaki gallery / 東京)
2023 「Advanced Obsession 」(anicoremix galery / 東京)
2023 「棒と仮面 」(仮面屋おもて/ 東京)
2023 「「狗」犬展・狗楽園コラボ展 」(新宿眼科画廊 / 東京)
2023 「로컬! ローカル! 」(pie 、三Q / ソウル)
2023 「ドローイング展はつはる」(新宿眼科画廊 / 東京)
2024 「芸術の植生」(リブ・アート ギャラリー / 愛媛)
2024 「ドローイング展せいめい」(JITSUZAISEI / 大阪)
2024 「空間彩添」(aL Base / 東京)
2024 芸術ハカセは見た!5「芸術の植生」(徳島城博物館 / 徳島)

〔企画〕
2023 「棒と仮面 」(仮面屋おもて / 東京)
2023 「「狗」犬展・狗楽園コラボ展 」(新宿眼科画廊 / 東京)
2016 「BARRACKOUT」(旧松田邸 / 東京)

〔受賞歴〕
2014 第10回世界絵画大賞 協賛社賞 受賞

〔レジデンス〕
津島アートスケープ しゃがみ弱パンチ美術館(ルミエールセンター 愛知)


〔WEB-site〕
https://wanko-united.wixsite.com/wanko-united

〔X(Twitter)〕
@DEINUSHIOSU

〔Instagram〕
@ry.1_a

kukamura / ク渦群

〔プロフィール〕
1993 福島県南相馬市生まれ
2015 東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース 卒業
2017 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻洋画研究領域修士課程修了

カートゥーンやゲーム、インターネット文化に影響を受ける。
授業中にノートに描いた落書きや、お絵描き掲示板でゲームのキャラクターの絵を描いて投稿していたのが原点。

キャラクター達がピンクや蛍光色で彩られたキュートな世界と、
血や事故、炎、不安の影が絡み合う、不気味でドロドロとしたラブリーな絵を描いている。

〔主な個展〕
2018 「BORN ON THIS LOVELY STAR」(中央本線画廊 / 東京)
2023 「HOLY WATER SPRINKLER」(opaltimes / 大阪)

〔主なグループ展〕
2021 「レインボープール」(River coffee & gallery / 東京)
2021 「故郷」(新宿眼科画廊 / 東京)
2022 「ドローイング展 ゆきどけ」(新宿眼科画廊 / 東京)
2022 「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア 2022」(Chignitta他 / 大阪)
2022 「ドローイング展 ゆうだち」(新宿眼科画廊 / 東京)
2022 「2022 The Preview Seongnu with ShinhanCard」(SFactory / pieブース / 韓国)
2023 「cross cross x x vol. 1」(Node94 / 台湾)
2023 「로컬 !ローカル!」(pie,3Q / 韓国)
2023 「2023 The Preview Seongsu with ShinhanCard」(SFactory / pieブース / 韓国)
2023 「ゲーム大好き 」(OF / 岡山)
2023 「Study:大阪関西国際芸術祭 2023」(大阪府立中之島図書館他 / 大阪)
2023 「ドローイング展 はつはる」(新宿眼科画廊 / 東京)
2024 「根源的正欲!展」(ルンパルンパ / 石川)
2024 「ドローイング展 せいめい」(JITSUZAISEI / 大阪)
2024 「福島アートアニュアル2024 二次の彼方に:安齋茉由、ク渦群、髙木ちゃー」(福島県立美術館 / 福島)
2024 「芸術ハカセは見た!-芸術の植生-」(徳島城博物館 / 徳島)

〔賞歴〕
2022 「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア 2022」(井浦歳和賞、内田ユッキ賞 受賞)

〔WEB-site〕
gnu65.xxxxxxxx.jp

〔X(Twitter)〕
@freezepower

〔Instagram〕
@freezepower

Hiromi / 宏美

〔プロフィール〕
実在する風景にキャラクターの顔や植物が浮いたような絵を描く。
背景に描かれる風景は殆どが地元である岡山の災害地であり、キャラクターは人間が持つ理想の姿として描かれる。
キャラクターが顔のみ描かれるのは、キャラクターそのものに身体を必要としないからである。
キャラクターは一見人間のように見えるが「理想の姿」とは人間の姿を現しているだけでなく、「穏やかな生活」であったり、また「山」や「海」のような自然の具現化でもある。
コロナ禍の生活が始まってから、作品にはキャラクターの顔を覆うようにドットが描かれる。
SNSによるフェイク情報の拡散であったり、ウクライナでおきた戦争であったり、人間の行為がますます「理想の姿」から遠のいていることの現れを表現している。

1989年生まれ。岡山県出身。

倉敷芸術科学大学 芸術学部卒。

〔主な参加展示〕

2021 「宏美個展 」(日和坂アート研究舎 / 石巻)
2022 「木森土 」(GALERIE OVO gallery / 台湾)
2022 「二次元派 」(代官山ヒルサイドフォーラム、N&A Art SITE / 東京)
2022 「川のほとり/まち 」(LIGHT HOUSE GALLERY / 東京)
2023 「大阪関西国際芸術祭 二次元派 」(大阪府中ノ島図書館3階 / 大阪)
2023 「Local! 」(pie / 韓国)
2023 「NEO JAPAN POP ART EXPORED 」(Onfinitive / シンガポール)


〔X(Twitter)〕
@h_hayakashi

〔WEB-site〕
https://h-hiromi-me.tumblr.com/

FUJISHIRO Uso / 藤城 嘘

〔プロフィール〕
画家、美術家。1990年生まれ。
東京在住。
日本大学芸術学部美術学科卒業。
インターネット上にSNSや動画投稿・配信サイトが登場したころに制作活動をはじめ、「オタク文化」のN次創作的な創造力を、芸術の領域へ積極的に輸入するような活動を展開する。
「キャラクター」というテーマを広義にとらえ、アニメやマンガに登場する「萌えキャラ」をはじめとし、文字や記号などへも関心を寄せた絵画作品を制作。
2011年東日本大震災以後は、東北地方や四国地方での芸術祭への参加を経て、宗教や信仰にまつわる文化史や人類に普遍的なモチーフを作品に援用するようになり、風景や都市・動植物や鉱物や気象などの自然科学・美術史や歴史上のイメージや図表が、キャラクターとともに画面上でネットワークを構築するかのような作品を制作。
時空を超えたイメージ世界の交流や生態系を表現する。また、自ら作品制作をするだけでなく、SNSを通して出会った様々なアーティストやクリエイターに声をかけたグループでの展示企画も積極的に続けている。

〔主な個展〕
2010 「モストポダン」(青山 ビリケンギャラリー / 東京)
2010 「a white lie」(中野 Hidari Zingaro / 東京)
2013 芸術係数プレゼンツ藤城嘘個展「キャラクトロニカ」(EARTH+GALLERY / 東京)
2017 「ダストポップ」(ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ / 東京)
2018 「『絵と、 』vol.2 藤城嘘」(ギャラリーαM / 東京)
2019 「藤城嘘のオープンアトリエ」(ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ / 東京)
2022 「ルーズリーフ」(中延 スタジオ コウシンキョク / 東京)

〔主な主催企画展示、プロジェクトなど(「カオス*ラウンジ」関連を含む)〕
2014 「キャラクラッシュ!」(湯島 カオス*ラウンジアトリエ / 東京)
2015 カオス*ラウンジ新芸術祭2015 「市街劇『怒りの日』」(福島県いわき市 もりたか屋、菩提院、平廿三夜尊御札受所 / 福島)
2016 瀬戸内国際芸術祭2016 (香川県香川市 女木島 / 香川)
2016 「風景地獄−とある私的な博物館構想」(A/D GALLERY / 東京)
2016 カオス*ラウンジ新芸術祭2016 「地獄の門」(福島県いわき市 もりたか屋、菩提院、平廿三夜尊御札受所 / 福島)
2016 同上「市街劇『小名浜竜宮』」(福島県いわき市 小名浜 / 福島)
2017 「カオス*ラウンジ9『Vapor地獄』」(ビリケンギャラリー / 東京)
2017 Reborn-Art Festival2017(宮城県石巻市 / 宮城)
2017 カオス*ラウンジ新芸術祭2017「百五十年の孤独」(福島県いわき市 / 福島)
2018 「カオス*ラウンジX ポタティックドリーム2018 実質バーチャルの冬」(中央本線画廊 / 東京)
2018 「破滅*アフター」(六本木ヒルズ A/D GALLERY / 東京)
2019 「TOKYO2021「un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング」」(TODA BUILDING 1F / 東京)
2020 「3月の壁  ―― さいのかわら」(ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ / 東京)
2020 「カオス*ラウンジXI キャラクターオルガナイズ」(ゲンロン カオス*ラウンジ五反田アトリエ / 東京)
2022 「キャラべスク」 (石巻市 日和坂アート研究舎 / 東京)

〔主な出展歴〕
2013 芸術係数プレゼンツ「ア・ワールド・ピクチュア」(EARTH+GALLERY / 東京)
2014 「展示室展」(小金井アートスポット シャトー2F / 東京)
2015 「第38回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展」(国立新美術館 / 東京)
2015 「現在幽霊画展」(TAV GALLERY / 東京)
2016 「現在戦争画展」(TAV GALLERY / 東京)
2018 「mograg 10th Anniversary Exhibition “てん”」(mograg gallery / 東京)
2019 「VCBG ヴァーチャルキャラクターズバトルグラウンド」(新宿眼科画廊 / 東京)
2019 「フィジカルボディ・コンプレックス」(新宿眼科画廊 / 東京)
2020 「VOCA展2020」(上野の森美術館 / 東京)
2023 「ローカル!, 로컬!」(ソウル pie / 三Q)

〔賞歴〕
2020 「VOCA2020 現代美術の展望 -新しい平面の作家たち-」入選

〔その他経〕
2019-2021 美学校講座「現代アートの勝手口」講師

〔X(Twitter)〕
@xlie_

〔Instagram〕
@lie_fujishiro

FUJIYAMA Keita / 藤山 恵太

〔プロフィール〕
1992 東京都生まれ
2016 多摩美術大学油画専攻卒業
2018 多摩美術大学大学院油画修了

 

〔個展〕
2015 「Are you kidding me?」(レストラントルバドール / 神奈川)
2016 「Take the power back」(デザインフェスタギャラリー  / 東京)
2017 「Damage ink」(Monday Art Space / 東京)
2019 「Garage ink」(フォルテック一級建築事務所 / 東京)
2020 「低画質の避暑地」(The blank GALLERY / 東京)

 

〔グループ展〕
2018 「Summer group show 2018」(​THE blank GALLERY / 東京)
2018 「gimmick overlap」(ターナーギャラリー / 東京)
2019 「説得力のある宣教壇の暴動」(新宿眼科画廊 / 東京)
2020 「Reaction」(The blank GALLERY / 東京)
2020 「スピードLag」(gallery TOWED / 東京)
2020 「カオス*ラウンジXI キャラクターオルガナイズ」(ゲンロンカオスラウンジ五反田アトリエ / 東京)
2021 「PAPER WORKS」(The blank GALLERY / 東京)
2022 「はつはる」(新宿眼科画廊 / 東京)

〔X(Twitter)〕
@pkpktgtg

〔Instagram〕
@keitafuziyama

NAKAKAZE Shinji / 中風 森滋

〔プロフィール〕
私は二次元のデフォルメされた世界の方が現実以上にリアリティを感じられる。
しかしむしろ、現実の中にこそ弱々しい自己を探りたい。
その探求手段として絵を描く。

〔展示〕
2015 「家」(取手 / 茨城)
2015 「蔵コレ」(東京藝術大学 / 東京)
2017 「無二無二」(3331 / 東京)
2018 「BE MY BABY」(東京都美術館 / 東京)
2019 「藝大アーツイン丸の内2019」オークション会(丸の内丸ビル / 東京)
2019 「art.0 芸術と都市の誕生」ライブペイント(大手町プレイス・ウエストタワー / 東京)
2020 「MITSUKOSHI×東京藝術大学 夏の芸術祭2020」(日本橋三越 / 東京)
2022 「第70回東京藝術大学 卒業・修了作品展」(東京藝術大学 / 東京)
2022 「ゆうだち」(新宿眼科画廊 / 東京)
2022 「苦みを添加する」(biscuit gallery/東京)

〔WEB-site〕
https://shinjinakakaze.myportfolio.com/top

https://oil.bijutsutecho.com/artist/2154

〔X(Twitter)〕
@yoruha_nemurou


〔Instagram〕
@oyasumi_sleepy

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