2024/12/06-18

リトルバレル10周年記念展 「パランティア(Seeing Stones)」

〔展示〕
2024年12月6日(金)~18日(水)
12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊
リトルバレル10周年記念展 「パランティア(Seeing Stones)」
EKKO、下山健太郎、髙戸蒼月花
企画:水田紗弥子(Little Barrel)
入場無料
スペースO

〔概要〕
Little Barrelは2014年12月に法人化し、10周年を迎える節目に展覧会を企画しました。

また、記念に美術家の橋本晶子によるカレンダーを制作、販売いたします。

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たくさんのアーティストに伴走しながら、これまで仕事をしてきました。

いつもアーティストに明るい未来を照らしてもらい、知らない扉を開けてもらってきたように思います。(寄り添えていないことも多く、コロナ禍をはじめ打ち砕かれた想いも実力不足による反省もたくさんありますが。)これまでの感謝と、次の10年に向けて、節目に展覧会を企画しました。

 

パランティアはトールキンの「指輪物語」に登場する暗い水晶球で、世界に7つあるはずの石は謎に満ちていて、石と石、石と現実が対話しながら、

通常ではありえなかった過去や、これから起こる未来の世界の物語に、人々を誘います。別名は「見る石(Seeing Stone)」。アーティストは、パランティアのように、未来を見通す力を持っていて、通常では見えない次元の世界と現実とを静かに接続してくれます。

 

高戸蒼月花さんの作品は、過去のできごとやかつて住んでいた家の風景を振り返ることから出発しています。絵画のなかで書かれていない日記のページや、頭のなかの家の見取り図が更新され増幅されていきます。彼女の作品の切実さは見るとわかりますが、家からスタートした絵画世界は多分、もっと広大になっていくだろうと思うし、将来そういうものが見たいなと思っています。

 

EKKOさんの作品には、神話的な壮大な風景が繰り返し登場します。太陽の光が、海や乾いた大地に降り注ぎますが、その場所は限定されたどこかの国ではない異国です。そしてどこにでも続く「道」の風景は、今いるこの場所とは湿度も温度も違っていて、旅行のような期待感もあるのですが、いつもとても静かです。木版画や陶芸など、プロセスで作品が変化していく技法を使う彼女の作品にどこか魔術的な要素を感じつつ、静かな窓を開けて、その絵画の世界に彩られていきます。

 

下山健太郎さんは、絵画のフォーマットや要素、設置される場との関係などを丁寧に問い直し、一つ一つ答えを探す発明家、探検家のようなやり方で、制作の変遷が作品に表れています。屋外に設置されたり、画布が折りたたまれたり、線や球の要素がオブジェになったりと、絵画の内外の要素が飛び出したり収まったりするなかで、最近はフレームが表れてきました。鑑賞者として毎回、どんな思考で制作しているかを教えてもらうのですが、絵画というメディアそのものを再構築させられます。

 

3名のアーティストの作品をぜひご高覧いただき、どうぞ引き続きご支援いただきますようお願いいたします。

〔レセプション〕
2024年12月7日(土)14-16時
飲み物をご用意してお待ちしております。

Date
  • 2024/12/06-18

Location
  • スペースO

Creator
  • EKKO(Etsuko Shirakawa)

  • TAKADO Tsukika / 髙戸 蒼月花

  • SHIMOYAMA Kentaro / 下山 健太郎

  • Little Barrel

EKKO(Etsuko Shirakawa)

〔プロフィール〕
1982年生まれ
2007 東京芸術大学大学院絵画科修了

〔主な個展、グループ展〕
2012 「入る旅人 出る旅人」 (東京くりから堂、新宿眼科画廊 / 東京)
2017 「Mundus」(kousagisha gallery / 京都)
2018 「現代美術の展望 VOCA展 2018 −新しい平面の作家たち−」(上野の森美術館 / 東京)
2019 「白金五丁目アワード アート部門・ファイナリスト展 - "In the cloud" (OUR FAVOURITE SHOP / 東京)
2019 「Liseur 読む人」(LOOP HOLE / 東京)
2020 「WAVE 2020」(アーツ千代田 3331 / 東京)
2023「It's All Lies」(アキバタマビ 21 / 東京)
などがある。

主なコレクションにThe Chain Museum, モンブランアートGBUジャパンがある。

〔WEB-site〕
www.ekkoart.com

TAKADO Tsukika / 髙戸 蒼月花

〔プロフィール〕
1997 大阪府生まれ、大阪で活動。
2022 京都芸術大学芸術学部芸術研究科芸術専攻修士課程修了。

〔主な個展〕
2022 「session, doorway」(ビーク585ギャラリー / 大阪)
2022 「照らして歩いて確かめる」(蔦屋書店 / 京都)
2022 「絵の中で集まる」(京都芸術大学修了制作展 / 京都)
2023 「ART NEXT STAGE vol.3」(大和証券グループオフィス 120クラブ / 東京)

〔主なグループ展〕
2024 「東 京都 展 The Echoes of East Kyoto」(WHAT CAFE / 東京)
2022 「怪談/KUA」(Galerie・Aube / 京都)
2022 「ARTISTS'FAIR KYOTO 2022」(京都文化博物館別館 / 京都)
2022 「bandwagon effect」(Blend Studio / 大阪)
2021 「ripple」(gallery yolcha / 大阪)
など

SHIMOYAMA Kentaro / 下山 健太郎

〔プロフィール〕
1990 東京都生まれ。
2016 東京造形大学大学院 美術研究領域修了。
2018~ インディペンデントの出版社「ハンマー出版」を主宰。
2024~ 「文學界」の装画を担当。

〔主な個展〕
2021 「The Moon and So On」(Little Barrel Project Room / 東京)
2022 「Table of Contents」(LOOP HOLE / 東京)
2022 「 The Whole World Is My Warehouse 」(GASBON METABOLISM / 山梨)
2022 「Open End」(People / 東京)
2022 「The Window and So On」(NADiff A/P/A/R/T / 東京)
2024 「Feel at Home」(CALM & PUNK GALLERY/東京)
など

〔主なグループ展〕
2019 「もの・かたり-手繰りよせることばを超えて-」(代官山ヒルサイドテラス / 東京)
2020 「国立奥多摩湖 ~もちつもたれつ奥多摩コイン~」(gallery αM / 東京)
2021 「3人のキュレーション「美術の未来」Shibuya Hikarie Contemporary Art Eye Vol.15」(Hikarie 8/CUBE 1, 2, 3 / 東京)
2022 「ユートピアのテーブル」(The 5th Floor / 東京)
2023 「ATAMI ART GRANT 2023 」(ATAMI ART VILLAGE / 静岡)
など

〔WEB-site〕
http://shimoyamakentaro.com

Little Barrel

〔プロフィール〕

展覧会企画、展覧会やイベントのコーディネートから運営、アー ティストのマネージメント業務まで、これまでに培ってきた人脈と実績をもとに幅広く活動しています。
2014年に法人化し、企業や地方自治体、美術館などより依頼を受け、場所や状況を問わずクリエイティビティを発揮した業務を行っています。
会社名のLittle Barrelとは小さい波を意味しています。
美しいチューブを描く完璧な波は、乗りこなすのが難しい。
小さい波は、確実に伝播しひろがっていき、たくさんの波をつくりだすきっかけになります。


〔WEB-site〕
https://littlebarrel.net

〒160-0022
東京都新宿区新宿5-18-11

東京都公安委員会許可第304381007606号 美術品商

03-5285-8822 info@gankagarou.com gankagarou.com ENGLISH