〔プロフィール〕
1982年生まれ
2007 東京芸術大学大学院絵画科修了
〔主な個展、グループ展〕
2012 「入る旅人 出る旅人」 (東京くりから堂、新宿眼科画廊 / 東京)
2017 「Mundus」(kousagisha gallery / 京都)
2018 「現代美術の展望 VOCA展 2018 −新しい平面の作家たち−」(上野の森美術館 / 東京)
2019 「白金五丁目アワード アート部門・ファイナリスト展 - "In the cloud" (OUR FAVOURITE SHOP / 東京)
2019 「Liseur 読む人」(LOOP HOLE / 東京)
2020 「WAVE 2020」(アーツ千代田 3331 / 東京)
2023「It's All Lies」(アキバタマビ 21 / 東京)
などがある。
主なコレクションにThe Chain Museum, モンブランアートGBUジャパンがある。
〔WEB-site〕
www.ekkoart.com
〔展示〕
2024年12月6日(金)~18日(水)
12:00~20:00(水曜日~17:00) ※木曜日休廊
リトルバレル10周年記念展 「パランティア(Seeing Stones)」
EKKO、下山健太郎、髙戸蒼月花
企画:水田紗弥子(Litle Barrel)
入場無料
スペースO
〔概要〕
Little Barrelは2014年12月に法人化し、10周年を迎える節
また、記念に美術家の橋本晶子によるカレンダーを制作、
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たくさんのアーティストに伴走しながら、これまで仕事をしてきました。
いつもアーティストに明るい未来を照らしてもらい、知らない扉を開けてもらってきたように思います。(寄り添えていないことも多く、コロナ禍をはじめ打ち砕かれた想いも実力不足による反省もたくさんありますが。)これまでの感謝と、次の10年に向けて、節目に展覧会を企画しました。
パランティアはトールキンの「指輪物語」に登場する暗い水晶球で、世界に7つあるはずの石は謎に満ちていて、石と石、石と現実が対話しながら、
通常ではありえなかった過去や、これから起こる未来の世界の物語に、人々を誘います。別名は「見る石(Seeing Stone)」。アーティストは、パランティアのように、未来を見通す力を持っていて、通常では見えない次元の世界と現実とを静かに接続してくれます。
高戸蒼月花さんの作品は、過去のできごとやかつて住んでいた家の風景を振り返ることから出発しています。絵画のなかで書かれていない日記のページや、頭のなかの家の見取り図が更新され増幅されていきます。彼女の作品の切実さは見るとわかりますが、家からスタートした絵画世界は多分、もっと広大になっていくだろうと思うし、将来そういうものが見たいなと思っています。
EKKOさんの作品には、神話的な壮大な風景が繰り返し登場します。太陽の光が、海や乾いた大地に降り注ぎますが、その場所は限定されたどこかの国ではない異国です。そしてどこにでも続く「道」の風景は、今いるこの場所とは湿度も温度も違っていて、旅行のような期待感もあるのですが、いつもとても静かです。木版画や陶芸など、プロセスで作品が変化していく技法を使う彼女の作品にどこか魔術的な要素を感じつつ、静かな窓を開けて、その絵画の世界に彩られていきます。
下山健太郎さんは、絵画のフォーマットや要素、設置される場との関係などを丁寧に問い直し、一つ一つ答えを探す発明家、探検家のようなやり方で、制作の変遷が作品に表れています。屋外に設置されたり、画布が折りたたまれたり、線や球の要素がオブジェになったりと、絵画の内外の要素が飛び出したり収まったりするなかで、最近はフレームが表れてきました。鑑賞者として毎回、どんな思考で制作しているかを教えてもらうのですが、絵画というメディアそのものを再構築させられます。
3名のアーティストの作品をぜひご高覧いただき、どうぞ引き続きご支援いただきますようお願いいたします。
〔レセプション〕
2024年12月7日(土)14-16時
飲み物をご用意してお待ちしております。